第2回 げーむますたー 美子(よしこ):おっひさしぶりー!! 偉鷹:ほんとひさしぶりだなー(しみじみ)。約半年振りか? 美子:・・・って、誰のせいなのよ(じとーっ)。 偉鷹:うっ、それをいわれるとつらい。だって、だって、だ ってだーってなんだもん♪ 美子:きゅーてぃーはにーうたって誤魔化してんじゃないっ っ(しゃきーん!!) 偉鷹:げげっ、こんどはカタールまで(インドの古武器なん かどっからもってきた??)。おい、わっ、ちょっとまて、 はうっ、うぎゃっ、ひょえええええっ!! 美子:ふーっっ、よく切れるわこれ。あ、三枚におろしとこ ーかしら? 偉鷹:だーっっ、やめんかっ(ぴゅーっ、と頭から噴出す 血)。まったく、なんて乱暴な奴だ。 美子:ん? なんか言った? (ちっ、しぶとい奴) 偉鷹:い、いいや何でもないっっ(ぶんぶんぶぶんと首を振 る)、私が悪うございましたッッ。 美子:わかればよろしい。で、表題の「ゲームマスター」を やらせてくれるんじゃなかったっけ? 偉鷹:そのはずだったが、やめた。 美子:なんですってええええっっ!! 偉鷹:まあ待て、ゲームマスターするって言っても何のゲー ムやるんだ? 美子:だからTRPGでしょ? 偉鷹:いや、だから、TRPGのどのゲームだ? 美子:え? TRPGに、さらに種類があるの? 偉鷹:・・・当然。TRPGは物語だって前回言ったよね。 美子:そうね、確かに聞いたわ。 偉鷹:物語にファンタジー、SF、ホラー、なんかのジャン ルがあるとおり、TRPGもそういったものにならったジャ ンルごとにルールがある。中にはすべてのジャンルに対応し たルールもあるんだけど、そういうのは背景世界などのサン プルデータなんかがついてないことが多いんだ。 美子:データって? 偉鷹:例えば、物語の舞台として、ある街を出そうとするよね。 美子:うん。 偉鷹:街の家々の配置や、人口、この街の特色などがなくて も、どんな街なのか解る?  美子:じぇーんじぇん。 偉鷹:でしょ? だからゲームマスターはそれを決めておか なくちゃならないんだけど、サンプルがついてないとどれぐ らいのものにすればいいか決めにくいよね。美子ちゃんはこ れ、自分でぱっと思いつく? 美子:ううっ、ちょっとむつかしいわね。 偉鷹:というわけで、初心者マスターはできれば背景世界を 持っているルール、つまり何らかのジャンルに属しているル ールの方がやりやすいかもね。あ、全ジャンルに対応してな おかつ背景世界付きってのもあるよ。例えば「トーグ」とか (あれ?他にあったっけ…) 美子:ふーん・・・ 偉鷹:でもって、同じジャンルのTRPGの中でも、雰囲気 によってなどの要素があって、それぞれルールが違っている ものがあるんだ。 美子:げげっ、まだあるの? 偉鷹:うん、たとえば同じ剣の戦闘でも、フェンシングみた いに突き主体の攻撃方法をとるものとか、肉厚で幅広のソー ドで叩くのが主体のもの、日本みたいにスパッと斬るのが主 体のものでそれぞれ雰囲気が違うから、背景世界がどの武器 が主に使われているかでルールがどれ「向き」なものになる かが別れてしまうんだ。ま、他には出版社はシナリオ売るよ りルール売った方が儲かるとかいううわさもあるけど。で、 美子ちゃんはどんな話がやりたいの? 美子:えーっと、じゃあ、(戦闘があるとめんどくさそーだ な・・・)闘わないで済む奴。 偉鷹:へ? 戦わない奴って・・・(うーん、闘わないのっ て言うとあんまりないな)・・・わしのやってる「クトゥル フの呼び声」ならそもそも闘うとほとんど勝ち目がないから 闘わないで済むシナリオ作ることが多いけど。それでいい? 美子:いっ、いいよ(うっ声が上ずってしまった)。 偉鷹:じゃあそうしようか。 美子:そーしよーそーしよー♪ 偉鷹:・・・・・・(ホントに解ってんのかな、コイツ) 美子:? 何? 偉鷹:いや、なんでもない。まず、「クトゥルフの呼び声」 の場合、現実世界を舞台にするんで、その中でどれを選ぶか っていうのもあるんだけど。基本は1920年代のアメリカ、他 に現代アメリカ版、シャーロックホームズ時代のイギリス、 そしてわしがよくやってる現代日本版。 美子:うーん・・・(現代日本ならわかりやすいかな ー・・・)、現代日本版で、かな? 偉鷹:ほいほい。ちなみにこのゲームはジャンルとしては 「ホラー」に入るんだけど? 美子:へ?! あの、あたし血はあんまり・・・ 偉鷹:まあ、別にスプラッタだけがホラーじゃないから大丈 夫大丈夫。 美子:あ、あのー・・・もしもし? 偉鷹:さーてと、必要なものは、基本ルールブックと、現代 日本版サプリメント「黄昏の天使」と、サイコロが6面・1 0面2個・4面・8面、筆記用具と、ノート・・・。 美子:ちょとまてーっっ!! 人の話を聞け―っっ!! だ いたい何なのよそのへんてこりんなさいころはーっっ。 偉鷹:うん、人の話を聞くのはマスターの基本だね♪  ・・・で、何? 美子:ホラーはちょっと。 偉鷹:大丈夫だって、美子ちゃんだってミステリーとかは読 むでしょ? 美子:まあ、読むけどさー。 偉鷹:死体も沢山出てくるんじゃない? 美子:・・・・・・うん。 偉鷹:じゃあOKじゃん。 美子:うう・・・、(何か釈然としない)・・・じゃ、じゃ あ、そのサイコロは何よ! 偉鷹:あ、これ? そうか、美子ちゃんは6面ダイス以外は 見たことないんだ。 美子:6面だって、こんな数字が書いてるのは見たことない よ―(泣)。 偉鷹:どれだって同じさ。6面ダイスは1〜6の乱数を生み 出すし、4面は1〜4、8面は1〜8、他にも12面、20 面、30面、100面なんかがあるけど、どれも乱数を生み 出すために使うんだ。どんな時にどれを使うかはルールに従 えばいい。10面だけは1〜10までの乱数を作る以外に、片 方を10の位として振ることで100面の代わりに使うこと が出きるんだ(特殊な場合で0の目を10じゃなくてゼロと して扱うこともあるけど、そのうちゲームの中で教えればい いか…)。 美子:10面ってこれ? 0から9が書いてあるよ。 偉鷹:そう。0は10として使うの。 美子:うーむ。 偉鷹:で、他には? 美子:・・・・・・ありません(くっそー、なんか丸め込ま れた気がする)。 偉鷹:じゃ、続きいこーか。 さあ、よりによって一般的に「ムツカシイから作るのヤ」と いわれるホラーRPGに挑戦することになってしまった美子 ちゃん。彼女に明日はあるのか?! 偉鷹は次回をいつ書く んだ?! 偉鷹:ゴメンナサイ(T_T)。今度はもっと早く書きま す・・・・・・。